ミスターケリーズ
ライブ情報&スケジュール
インターネット予約
料理とドリンクのご紹介
出演アーティスト紹介
店舗のご案内
ミスターケリーズのルーツ
ミスターケリーズCD情報
ミュージック プロダクション
 
ジャズ雑学あれこれ
 
サイドバーのご紹介
 
出演アーティスト紹介

ジャンルじゃないですね、最終的には。

ピアニストとして、またトロンボーン奏者として、活動拠点を東京にまで広げて精力的に活動する、中島 徹さん。プロとしてのキャリアは20年を超え、今や、さまざまなバンドの中核として絶大な信頼を得ている。
「いつからプロになったは定かではないですが、学生の頃、引越し屋でバイトするよりキャバレーでピアノを弾くほうがお金になったし、楽しかったし。そのまま気がつくとプロになっていた、という感じですね」。
正統派のJazzはもちろん、この日の高尾 典江さんの「Norie Takao bossa acustico」のライブのようなブラジル音楽や、ラテン、そして大阪ではプルース系のミュージヤンとも交流があり、東京ではフリージャズのユニットにも参加と、まさにジャンルの垣根を越えて活動している。
そんな多才な中島さんですが、もっとも好きなジャンルの音楽は?と問いかけると、こんな答えが返ってきました。
「ジャンルではないですね、最終的には。面白いもので、Jazzから離れてラテンに傾倒しているときはラテンにどっぷり浸かっていますが、しばらく時がたつと、また『ジャズ、えーなー』という感じで、Jazzが好きになる。しかし、以前と違うのは、今度好きになったときはJazzのコアな部分、においのきつい部分が好きになるんです。スタンダードジャズなら、エリントンやミンガス、モンクなどハードコアな部分に魅力を感じるようになる。そして、またJazzから離れてラテンをはじめると、今度は、ラテンのコアな部分、深い部分が好きになるんです。」
しかし、今日はJazz、明日はラテンと、毎日のように違うジャンルの音楽を演奏するのは、とても難しいことではないだろうか。
「はじめてラテンにどっぷり浸ったときは、さすがにブラジル音楽のバンドへの誘いは断りましたけど、今は、すべてのジャンルをひと通りなめたので、大丈夫です。でも本当は、切り替わっていないのかも知れませんが」。


ラテンはストレート、ブラジル音楽はグラデーションがかかった感じ。

ラテン音楽との出逢いは、20代の後半。最初はトロンボーンからスタートしたけれど、「モントゥーノ」というラテン独特の奏法があるピアノに魅力を感じるそうだ。
ところで、皆さんは、ラテン音楽とブラジル音楽の違いが分かりますか。
「ラテンはスペイン語圏、ブラジル音楽はポルトガル語圏の音楽。言葉で、すべてのニュアンスが違ってきます。スペイン語圏の国にはスペインの音楽がダイレクトに入ってきているし、ポルトガル語圏にはポルトガルの音楽が入っている。もっとも南米ではブラジルだけですが。」
共通点は、どちらもアフリカ音楽の影響が強いということだそうで、
「ブラジル音楽は、内省的で、歌詞も文学的というか、ニュアンスが微妙。ラテン音楽は、悲しいといったら悲しい、楽しいといったら楽しい、というようにストレートです。」
こんな違いがあるそうだ。ラテンやブラジル音楽になじみのない方は、そんなところに気をつけて聴いてみると、新しい音楽の魅力を発見できるかも知れませんね。


大切なのは、“場”の音すべてに耳を澄ますこと。

20数年のキャリアを持つ中島さんが、演奏する中で大切にしていることはどんなことだろう。
「自分も含めた“場”の音すべてに耳を澄ますこと。若い頃は、自分の演奏で精一杯という感じで、脳味噌の9割を使っていましたけど、今は、聴くことを大切にしています。メンバーの音を聴く、歌詞のいいたいことを聴く、ピアノのソロでスタートする曲なら始まる前の静寂の音を聴く、お客さんの声なき声を聴く、というように、鳴っている音すべてに耳を澄まして、そこで自分なりに見えた音を弾くのが、楽しいんです。あらかじめ用意したものを聴かせるというより、“場”の中から自然に音楽が生まれてくるといった感じかな」。
もうひとつ、中島さんが心がけていることがある。
「それは、いい意味で“裏切る”こと。当たり前のことを、当たり前にやるのは好きじゃないので、ちょっと外してみたり、次にこう来るだろう、というのとは全然違う角度から矢を刺してみる、といったことをよくやります。」
そうすれば、決まりきった曲を演奏しても十分インプロビゼーションになり、「どんな音楽でも、Jazzになる」というわけだ。
今、中島さんが最も多くの時間をさいているのは、「ピンクボンゴ」というユニット。熱帯ジャズ楽団のメンバーでもある宮本大路さんを中心に、高橋ゲタ夫さんや村上“ポンタ”秀一さんなどの有名ミュージシャンがそろっている。
「そうとう変ったバンドです。半分演劇集団のようなところのある、まさに“裏切る”バンドです。」
近々アルバムが発表されるそうなので、今から発売が待ち遠しいですね。
中島 徹さん(P,Tb)

なかじま とおる(P,Tb)


PROFILE


1964年兵庫県芦屋市生まれ。

大阪教育大学特設音楽科在学中より演奏活動を始める。

ジャズを基盤にラテン、ブラジル音楽等にも深く傾倒。ディキジーランドからフリージャズまで幅広い音楽性で、活動拠点を東京、名古屋にまで広げ、ピアノとトロンボーン両方で実にさまざまなバンドの中核として信頼を得ている。

2001年10月〜11月にはアメリカ・シアトルでの「Earshot Jazz Festival」に、C.U.G.ジャズオーケストラのメンバーとして招聘される。

同11月後半には国際交流基金派遣事業として、自己のスペシャルプロジェクト「LATIN-JAZZ-JAPONISMO〜はぽにやす」 でヨーロッパ(ブルガリア・ポーランド・スペイン)の各都市で公演、文化交流の大役を果たす。

現在参加しているバンドとしては
・宮本大路(Sax)主宰の、スクランブルミュージックを提唱するBAND「ピンクボンゴ」
・中路英明(Tb)のラテンフュージョンバンド「OBATALA(オバタラ)」
・高橋ゲタ夫(B)の「ゲタイート・デル・ソン」
・カオリーニョ藤原(G)の「ボサノムーチョ」
・オリジナル沖縄ボサノヴァユニット「ヴォセ」

また、関西ビッグバンドの老舗「北野タダオとアロージャズオーケストラ」や、古谷充(Sax)の「Neighborhood Big Band」のメンバーでもあり、東京・大阪を行き来しながら、さまざまなJazzセッション、シンガーとのコラボレーションを精力的に行っている。



中島 徹ライブ・スケジュール
http://www.customnet.jp/n-toru/

DAIRO MIYAMOTO /PINK BONGO official web site
http://www.dairo-pb.com/
06年2月28日 ミスターケリーズで
 
 
▲ページトップへ
 
copyrights (c) 2005 All rights Reserved Mister Kelly's